黒豚たち続々分娩中です

 9月に入ってから3頭の母豚が出産しました。バークシャー種の平均産子数は8頭といわれていますが、今月出産したうち2頭はその平均値を上回る産子数となっています。生まれた子豚の顔をみていると、どの子豚もみんな顔や肢の模様が違います。こういった違いを見比べられるのも、バークシャー種を飼育する楽しみの一つですね。
 生まれたばかりの子豚には、専攻生が新生子処置を実施しました。新生子処置とは、「雌雄判別」「体重測定」「牙切」「断尾」「鉄材投与」を行うことです。豚には生まれたときすでに、上下左右2本ずつ、計8本の牙状の歯が生えています。この歯が、母豚の乳頭を傷つけてしまうため、とがっている部分を切ります。また、断尾も、豚同士の「尾かじり」を防ぐためには必要なことです。子豚のために、手早く処置することが大切です。

動物科学部通信 vol.11 発行

 今月の内容は、「黒豚たち続々分娩中です」、「専攻生のつぶやき」、「和牛甲子園まで、あと約3か月」です。